螺旋階段を一歩ずつ

研究のタネから趣味のネタまで

WindowsにSphinxをインストール(Enthought Canopy利用)

このブログではSphinxを使用したTinkererというブログツールを用いています。そこで、今回はこのSphinxをWindowsにインストールする手順を説明します。Tinkererはまた別の機会に!

Sphinx
reStructuredText記法を使って、テキストエディタだけで美しいドキュメントを簡単に作れるツール

Pythonのセットアップ

SphinxのインストールにはPythonのセットアップが必要です。Windowsは、Pythonが入っていない場合がほとんどなのでPythonのインストールからしないといけません。

ダウンロード先
Download Python (日本語)

この場合、システム変数のPATHを編集する必要があります。詳しくはこちら。

Enthought Canopyのインストール

このエントリーでは、別の手段として今年の4月に発表されたEnthought Canopyの無料版を利用します。

Enthought Canopy
Python本体とサードパーティーが作成した有名で便利なパッケージをまとめたもの

Windowsの他にLinux, Macでも使うことができます。

ダウンロード先
Enthought Canopy Subscriptions
canopy_dl_free by hironow365, on Flickr
canopy_dl by hironow365, on Flickr

ダウンロード後はインストーラーに従ってインストールします(OSはWindows Vista Home Premium 32-bitを使用)。

canopy_install-01 by hironow365, on Flickr
canopy_install-02 by hironow365, on Flickr
canopy_soft by hironow365, on Flickr

インストールができたら Canopy command prompt を開きます。 Code Editor.rstファイルの編集で使います。

Sphinxのインストール

まずは、easy_installという外部ライブラリをインストールするPythonのコマンドを使ってpipをインストールします。

pipはPythonのパッケージ管理システムです。詳しい使い方はこちら。

そして、pipを使ってSphinxをインストールします。

> easy_install pip
> pip install sphinx
canopy_command_prompt by hironow365, on Flickr

これでSphinxが使えるようになりました。

プロジェクトを作る

好きな名前のフォルダ内でsphinx-quickstartを実行します。いくつか質問されるので次を参考にしてください。

> mkdir sphinx-test
> cd sphinx-test
> sphinx-quickstart

ページを編集する前にHTMLをビルドしておきます。

> make html

_build/html/index.htmlをブラウザで確認してください。Sphinxが生成したドキュメントが表示されます。

make_html by hironow365, on Flickr

ページを編集する

Code Editor を使いますが、このままでは文字コード指定のせいで日本語が入力できません。

なので、TeraPadなどで文字コードを変更します。

文字コード:UTF-8
改行コード:LF
utf-8_lf by hironow365, on Flickr

変更後、 Code Editor でファイルを開くと日本語が入力できます。

canopy_editor by hironow365, on Flickr

reStructuredTextがシンタックスハイライトされており、編集しやすくなってます。

編集した後はもう一度ビルドします。

> make html
make_html_japanese by hironow365, on Flickr

文字コード指定が変更できていない場合、次のようなエラーが出ます。

C:\Users\user\sphinx-test\index.rst:14: WARNING: undecodable source characters, replacing with "?": '>>>\x93<<<\xfa\x96{\x8c\xea'